ここ最近は出張にも行けないので昔の写真を見直しイメトレ!?しているワタクシ(笑)
色んな写真を身返している中にはmelpleのLook Book(イメージ写真)の撮影もあります。
数年前、10年くらい前の自分が提案していたスタイルを見直してみて感じたのは
“好きなモノは変わらないなぁ~”って事。
自分として責任をもってデザインしているので、ちょっと着て直ぐに飽きてしまう様なモノでは無く
長く寄り添い、自分と一緒に歳を重ねていけるようなアイテムをリリース出来ればと思います。
先日、とあるミーティングで「思い出は劣化しない」という言葉が出ていて
まさに皆さんの思い出に寄り添って長く愛用できる存在であれたら幸せですね♪
さて、また余談が長くなりましたが、、、(笑)
今日は “着る人の生き様が刻まれる” “経年変化を共にする”
沢山の方々にとって馴染みのある『デニム』について紹介します。
Carpenter Selvedge Denim
melpleのトムキャットに代表される様にここ数年はいわゆる「化繊」と言われる
ナイロンやポリエステルをベースにしたストレッチパンツが売れているファッション業界。
トムキャットなんかは、もうド定番でやっぱり手放せない一本ではありますし、
この先も色んなスタイルで合わせて愛用していくでしょう。
しかし、人って必ず無いものねだりをしてしまいますね(笑)
そんな無いものねだりの一本が「天然繊維」の代名詞でもあるデニムかと思うのです。
今回のデニムは久々のリリースなだけに細かな拘りを盛り込んでみました♪
先ず13~14オンスなどのヘビーオンスのデニムがあまり好きでない自分は
基本的に11~12オンス程度のライトウェイトのデニムを選びます。
今回も沢山のデニムから選定を重ねて、、、
11ozのホワイトセルビッチデニムを選びました。
こちらのデニムは綿花栽培の栄えるアメリカ・テネシー州メンフィスで栽培された米綿を使用しています。
編み立ては世界に誇る日本のデニム産地・児島にて旧織機を使い手間暇を掛けて出来上がったデニムです。
旧織機で編んだデニムってやっぱり味わいが違うんですよね~~
米綿の程よいネップ感やインディゴブルーの色味、優しい肌触りと自分好みの最高な仕上がり♪
一方、ディテールとしては今回はアメリカのワーカーの方々が何の気なしに履いている
少しゆったりしたデニムをイメージしています。
デニムはご存知の通りアメリカのワーカー達に長く愛されてきたもの。
そんなデニムのルーツとでも言えるスタイルからインスピレーションを受けつつUPデートを加えてみました。
最大の特徴はフロントに入れた1タック。
1タックを入れつつ、腰回りからヒップに掛けてゆったりとした仕上がりにしています。
夏場にかけてはどうしても敬遠してしまうデニム。
ムスコ付近からケツにわたってピタっとしてるとかなり暑くムレますよね(笑)
今回のデニムは夏場にTeeシャツ&ビーサンで履きたいな~って考えて腰回りにゆとりを持たせました♪
そしてmelpleのパンツはシルエットが良い!って皆さんの想いをしっかり受け止めて
ワタリ、膝、裾と複数のチェックポイントを綿密に調整を繰り返して綺麗なテイパードを掛け
本当に綺麗なシルエットに仕上げています♪
フロントポケットに手を突っ込み易い様に調整したポケットデザイン。
ZIPフライ仕様なんでヨウを足すのも楽チン♪
バックポケットのカタチも細かな拘りでmm単位で調整してます。
後ろ姿をを左右するバックポケットは思っている以上に大切なポイント。
因みに今回、コチラのデニムには“おまけ”としてオリジナルのバンダナが付いてます♪
通常のデニムブランドだとフラッシャーと呼ばれる紙パッチが付いてる事が多いですが
オタクの方以外は大体はポイと捨てちゃいますよね(笑)
デザイナーとしては、たかがフラッシャー、されどフラッシャーで本当は凄く拘ってデザインしてると思います。
でも捨てられちゃうのがオチ。。。
捨てずに二次利用して欲しいな~って考えで今回は大判なバンダナを付けさせて頂きました♪
ご覧のとおり弁当箱を包んだり!?様々なシーンで使って頂ければと思います。
早速、最低でも週2は履くぞ!ってな意気込みで週3履いてます(笑)
ヴィンテージというか古着はちょいちょい履いていますが、自分で作ったデニムを穿くのは久々♪
でもビックリするほどに自分のお気に入りのアイテムとの相性もバッチリ!
流石、長きにわたり定番として愛される訳だな~と改めて感じてるところです。
3ヶ月、半年、1年、、、
自分の思い出と共に一緒に経年変化を楽しんでいきたいと思える相棒が誕生しました。
Text by 小野寺
melple:Carpenter Selvedge Denim